Research

学問相関マップ

2月同僚の先生方と訪問したイギリスの大学では、教養とはtransferableすなわち専門を「展開」する力だとされていた。土木を専門にしていた学生がやがて都市計画、さらには公共性とは何か?といった哲学的な領域にまで活動の領域を拡げていく。たとえばそんな、専門に柔軟性と発展性をつけるものが教養であると。そうやって「展開」できるためには、まず自分が専門とする学問が他の学問とどんなふうに関連しているのかを知らなくてはならない。学生にもそのことを意識してほしい。ということで、理系の先生と一緒に行うリレー講義(後期開講予定)の各回の内容の関係がわかるマップを作成し、学生に配布することにした。

この講義は、前半は「環境」、後半は「生と死」というテーマで理系と文系の教員がおおむね1回ずつ講義を行う。私じしんは「環境」パートで、エコロジーの発想がどんなふうに誕生したのか、ヒッピー文化を通して考える講義をする予定(マップ左上)。それが環境をめぐる国際政治やバイオテクノロジーとつながっているということが(ちょっと強引だけど)ビジュアライズされている。学生も講義を聞きながらどんどんリンクを貼ってほしい。理解力って要はリンクを貼る力だよね!